ソフトテニスの定説を覆すコーディネーショントレーニング 〜手打ちを極める〜【長崎国際大学講師 高橋憲司 指導・解説】
コーディネーショントレーニングとは?
コーディネーショントレーニングとは、脳に刺激を与えることで運動神経をよくするトレーニングです。
若い年代ほど、効果があると言われています。
識別能力
手や足、用具などを精密に操作する能力
連結能力
関節や筋肉の動きをタイミングよく同調させる能力
変換能力
状況に合わせて、素早く動作を切り替える能力
バランス能力
不安定な体勢でもプレーを継続する能力
定位能力
相手やボールなど自分の位置関係を把握する能力
反応能力
合図に素早く正確に対応する能力
リズム能力
動きを模倣する能力、イメージを表現する能力
このDVDで紹介している手打ち、そしてコーディネーショントレーニングでは、以上7つの能力が身につきます。
「コーディネーショントレーニング」3つのポイント
このDVDで紹介しているトレーニングは、簡単に実践できるよう工夫されています。
それでは3つのポイントを紹介しましょう。
手打ちを極めるために、10種類の手の動きを学びます。
それぞれの動きに意味がありますが、それをひとつひとつ覚えるのは困難です。
トレーニングの中ですぐに実践できるように、1~10の番号で解説しています。
単純な動きですが、マスターすることで鋭いボールが打てるようになります。
理論が先行しているトレーニングには、抵抗を覚える人も多いでしょう。
難しい話ばかりでは、モチベーションが維持できません。
続けることが苦にならないよう、ボールやラケットを使った遊びの中に、理論的なメソッドを取り入れています。
コーディネーショントレーニングという聞きなれない言葉からは、専門的な機器を使った特殊なトレーニングを想像してしまうかもしれません。
現実は異なります。どこでも実践できるような簡単なトレーニングばかりです。
中には横になったままできるものもあります。
コーディネーショントレーニングを大解剖!
DVDでは実際にどのようなトレーニングが行われているのでしょうか。
コーディネーショントレーニングの解説
資料を使って、コーディネーショントレーニングについて詳しく説明します。
手の動き
ラケットの動きを上手くできるように、手の動作を学びます。
キャッチボール
サーブ、ボレー、ストロークの際に大事な動きが身につきます。飛ばしたい距離や力加減に関わる、定位能力の向上にも効果的です。
ボール遊び(ラケットなし)
手の使い方を始め、さまざまな能力の上達に役立ち、手打ちを極めるためには欠かせないトレーニングです。一人で簡単にできるので、自宅でも実践可能です。
ボール遊び(ラケットあり)
手打ちに重要な、手首の使い方が身につくトレーニングです。予想外のところにボールがきたときに、瞬時に身体が反応するようにもなります。ラケットなしよりも、より楽しみながら実践できるでしょう。
手打ちの実践
手の動きを駆使し、手打ちを実践します。定説とは異なる、手、肘、上肢の使い方によって、ボールに力を伝える打法です。極めることで、効率よくボールを飛ばせるようになります。
DVDのプログラム紹介
コーディネーショントレーニングの説明の後、ラケットを使わない簡単なトレーニングを行います。地味にも思えますが、鋭いボールを打つためには欠かせません。
■上肢の動きの理解
・手の動き 1〜10番
・ラケットを使って確認
■キャッチボール
・下投げ(ワンバウンド)
・上投げ(ワンバウンド)
・横投げ(ノーバウンド)
・下投げ(ノーバウンド)
・下投げ 遠投(ワンバウンド)
・上投げ 遠投(ワンバウンド)
・横投げ 遠投(ワンバウンド)
・上投げ さらに遠投(ワンバウンド)
■ボール遊び(ラケットなし)
・両手ドリブル
・両手トス
・交互ドリブル
・片手交互トス
・背面キャッチ
DISC2からラケットを使いはじめます。何気ない遊びのような動きのひとつひとつに意味があります。後半はいよいよ手打ちの実践です。このDVDの真髄である手打ちの威力を体験してください。
■ボール遊び(ラケットあり)
【ひとり】
・両面ドリブル
・片面ドリブル
・両面ノーバウンド
・手とラケットでキャッチボール
・2ボールバウンド
・背面キャッチ
・ボールキャッチ
【2人組】
・ラケット交換キャッチ
・ネット際ボールゲーム
・ワンバウンドラリー
・ボールキャッチ
・股下ボレー
・背面ボレー
【ボレー動作】
・直上タップ
・ボレーラリー
・2タップラリー
・強打ボレーラリー
■グラウンドストローク
【身体の使い方≪フォアハンドストローク≫】
・連動動作(その場)
・連動動作(スキップ)
【連動動作を使ったグラウンドストローク】
・フォアハンド
【身体の使い方≪バックハンドストローク≫】
・ネットに向かって打つ(ラケットなし)
・ネットに向かって打つ(ラケットあり)
■終わりに
最後に
このDVDに収録されているトレーニングを実践することで、強力なボールを打てるようになります。
怪我も少なくなるでしょう。
コーディネーショントレーニングで、楽しく効率的に手打ちを学んでみませんか?
鋭いボールが打てて、怪我をしにくくなります。